目次: 1.ウイルスの「不連続変異」とは? 2.不連続変異による新型ウイルスの出現 コラム:ポケモンは「進化」しない 3.新型インフルエンザウイルス出現のシナリオ 4.新型インフルエンザのパンデミックの予測は難しい! 本ブログも長い夏休みを頂い…
子供の食物アレルギーを予防するために大切なこと 結論: 1.妊娠時、授乳期に母親が特定の食物を避けることは意味がない! 2.これが大事!! アトピーや湿疹のある赤ちゃんは、病院に行って徹底的に治せ!! 3.蕎麦も初めから食べさせて大丈夫だが、注…
真夏にインフルエンザの話とは、「真冬の稲川淳二」より季節外れですが、冬まで待っていたら、それまで、このブログが続いているのやどうやら分かりません。。。(苦笑) でも、わずか4ヶ月もすれば、もうインフルエンザの季節到来ですからね〜。 目次: 1…
目次: 1.腸内細菌叢とお肌の密接な関係 2.肌にも細菌叢がある 3.皮膚免疫の主役 ~ランゲルハンス細胞~ 4.皮膚組織で無害な物質に免疫系が反応したのが「アレルギー性皮膚炎」 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆彡 1.腸内細菌叢とお肌の密接な関係 女性…
目次: 1.免疫系は体の「防衛隊」 2.敵を感知する自然免疫のセンサーは大雑把 3.パターン認識受容体とβグルカンの潜在能力 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆彡 1.免疫系は体の「防衛隊」 抗体やT細胞による獲得免疫というのは、強力ではありますが、起動す…
目次: 1.ボクはただの大喰らいじゃない!!(by マクロファージ) 2.毒素を打っても死なないマウス?? 3.カビまみれになって死ぬハエ! 4.ノーベル賞を逃した男から、研究者が選んだ「研究者の中の研究者」へ ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆彡 1.ボク…
本ブログ【021】にて、第4のがん療法と目される、がん免疫療法の薬「免疫チェックポイント阻害剤」のお話をしました。 なにしろ、既存の治療法に見放された末期のメラノーマ(悪性黒色腫)患者の何割かが延命するのですから、凄い薬だということでした。 そ…
日本免疫学会が、毎年夏にこんなイベントやってます。 学会主催と言っても、ちっとも堅っ苦しくなく、細胞からDNAを取り出す実験体験とか、実際にiPS細胞から作られた心筋細胞がシャーレの中で拍動する様子を観察したり、パネル展示や紙芝居で免疫についてや…
前回の【061】にて、人類が免疫現象を認識した最古の記録について触れ、詳しくは「こちらをご覧下さい」と、リンクを張りました。 このリンク、PCからはちゃんと見られるのですが、どうやらスマホからだと文字化けするようです。 でも、とても勉強になるいい…
目次: 1.人類が「免疫現象」に初めて気が付いたのは? 2.抗体の種類とIgA抗体の働き 3.菌を取り込むIgA抗体 4.「免疫」って名称、変えちゃって下さい(笑) ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆彡 本ブログでも、しばしば、「自己と非自己を認識し、非自己(…
医学の進歩は、ノーベル生理学・医学賞を受賞したような偉大な業績を抜きにはあり得ません。 私にとって、秋の同賞の発表は、毎年恒例の楽しみなイベントです。 ところで、どんなに偉大な業績を残したとしても、早く死んでしまってはノーベル賞が授与されな…
前回【059】の続きです。 目次: 1.iPS細胞の再生医療導入第1例目 2.自家移植療法の限界 3.iPS細胞による他家移植療法?? 4.未来に向けてのさらなる可能性の探求 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆彡 1.iPS細胞の再生医療導入第1例目 iPS細胞の再生医療に…
皆さんよくご存じの、iPS細胞の開発で2012年のノーベル生理学・医学賞を受賞された京都大学教授・iPS細胞研究所所長の山中伸弥先生。 本年の2月に、一般市民向けの再生医療公開シンポジウムに参加し、iPS細胞を用いた再生医療の実現に向けた現状について、山…
目次: 1.日本小児アレルギー学会のガイドラインの変遷 2.医学的根拠 3.なかなか改まらない食物アレルギーに対する誤解 4.結論 今回はめずらしく、いつになく真剣にお話します。 これからお母さんになられる方や、すでに乳児をお持ちの方に、是非知…
目次: 1.世界初の抗HIV薬の開発者は日本人! 2.どうやってウイルスの増殖を防ぐのか? 3.付きまとう副作用と薬剤耐性の問題 4.HAART(ハート)療法の登場 5.ちゃんと飲まないんだったら、飲まない方がまし ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆彡 1.世界初…
目次: 1.前回の復習:ヘルパーT細胞へのHIVの侵入から、ウイルスRNAの逆転写、ウイルスDNAのゲノムへの組み込みまで 2.「獅子身中の虫」プロウイルス! 3.AIDSの発症に至るまで 次回予告:最新AIDS治療法「HAART(ハート)療法」 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★…
目次: 1.「20世紀の黒死病」AIDSの発見とHIV発見秘話 2.AIDSは性感染症 3.HIVの感染メカニズム 4.ここでちょっとひと休み ~CCR5の変異体を持つ人はHIVに感染すらしない?~ ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆彡 1.「20世紀の黒死病」AIDSの発見とHIV発見…
目次: ① 号外【免疫学史上最大の謎??に挑む】の補足です ② Tregの「マスター遺伝子」Foxp3 ③ 生まれつき制御性T細胞を作れない病気 ④ Treg研究の今後の展望 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆彡 ① 号外【免疫学史上最大の謎??に挑む】の補足です 2017年6月9日の…
目次: ① 老化が急速に進行する「プロジェリア症候群」 ② 日本人に多い民族病? 「ウェルナー症候群」 ③ ウェルナー症候群と診断されたら ④ 科学は老化の制御を実現出来るのか? ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆彡 ① 老化が急速に進行する「プロジェリア症候群」 …
目次: ① なぜわが子はかわいいのか? ② 昨日までの「愛情」は何処へ行った? ある日突然豹変するお母さん熊 ③ リチャード・ドーキンスの登場。「利己的遺伝子」とは? ④ 再度「愛情」と「浮気」について ~「利己的遺伝子」理論から考えよう~ ⑤ 我われ人間…
本ブログを始めた当初は、週に1回のペースで最低でも1年間、つまり52回を目標に始めました。 それが今回でその52回目を迎えることができました。号外を含めれば60回以上になります。 1年の予定が、わずか3ヶ月余りでのこれだけの記事を掲載できたのも、多く…
本ブログ【046】でお話した「関節リウマチ」。 今回「その2」をお送りします。 目次: ① 原因の大元を叩く薬があった! ② おさらい ~司令塔が機能しなくなったらどうなる?~ ③ アバタセプトは超強力な免疫抑制剤 ④ 「関節リウマチに対するアバタセプト使…
目次: ① ゴルゴ13はギラン・バレー症候群ではなかった!! ② 手の震えが止まらない! 「本態性振戦」とは? ③ 自律神経の働きをコントロールできる人がいるって!? ④ あがり症の私が、人前で話す前に行っていること ~イチローもやっている「アンカリング…
今回は、健康の話でも病気の話でも御座いませんので、悪しからずご了承のほどを。 でも、免疫学に関心のある方の中には、同じ疑問を持たれている方もいらっしゃるかもしれません。 そんな疑問について、勝手に迫ります(笑) 目次: ① サプレッサーT細胞は何処…
目次: ① 緊張する状況で下痢、って経験あります? ② 心療内科は怖くない(笑) ③ この俺が心の病気に? じゃぁ、誰でもなり得るってことか!? ④ この病気には絶対に立ち向かうな! ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆彡 ① 不安な状況で下痢、って経験あります? 私…
目次: ① 「免疫チェックポイント阻害剤」は誰にでも有効という訳ではない! ② どんながんに効きやすいかが解ってきた!? ③ どうやったら、簡単にDNA修復遺伝子に異常があるのかどうかを調べられるのか? ④ 壊れたガードレールを探せって?? ⑤ 21世紀のが…
前回の「関節リウマチ」に続いて、「自己免疫疾患(その2)」をお送りします。 なぜ、この病名に日本人の名が冠せられているのか? 橋本病発見の歴史を紐解きながら、自己免疫疾患であるこの病気の寛解(かんかい)(病気の症状が良くなること)に重要な役…
目次: ① 人類最大の自己免疫疾患 ② リウマチになる仕組み ③ リウマチの治療薬 ④ リウマチへの効果――根拠はまだないが、βグルカンは期待できるはず ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆彡 ① 人類最大の自己免疫疾患 関節リウマチ(以下「リウマチ」と言います)は、人…
目次: ① 驚異のグルカンベイビー ② タマタマじゃない!? ③ 本当に不妊に効果があるのか!? ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆彡 昨晩、健康と病気についての情報交換会と言う名の「飲み会」(笑)に参加したのですが、そこで驚くべき話を聞きました。 ① 驚異のグ…
1996年初版発行のこの本、当時、ウイルスの研究をしていた私が、発がんメカニズムを分子生物学的に理解することに対して興味を抱くキッカケになった本です。 がん遺伝子の発見|新書|中央公論新社 がん遺伝子やがん抑制遺伝子、DNA修復遺伝子の発見の過程に…