以前のブログで、アトピー性皮膚炎に絶大な効果が期待できる抗体医薬品「デュピクセント」のことを紹介しました。
実は、私のアトピー性皮膚炎は重症で、既存の治療で最も強力なステロイド療法でも抑えきれなくなって、主治医からデュピクセントの治療を強く勧められたのです。
症状からすると、私はデュピクセントの治療を受けられる患者のように思えました。
既存の治療法でもはや症状をコントロールできないと主治医が判断したのですから。。。
もっと解りやすく言うと、私は主治医からさじを投げられたのだと思います。
主治医の先生にすれば、この15年もの間、やれるだけのことはやって下さったのだと思います。
既存の治療法の中でやれることはやり尽くして下さった。
でも、私は依然、アトピーの苦しみから解放されていないと訴えるので、ご自身のクリニックでは扱っていないデュピクセントの治療を勧められたのでしょう。
紹介状を書いて頂いて、昨年末(2019年12月)、デュピクセント治療を行っているというクリニックの門をたたきました。
先生は紹介状を読んで、私に何か言いたそうにしましたが、いやいや、私の方から言いたいことがある!
何はさておき、まずは治療費のことを聞かねばならぬ!!
で、注射1回分2万7千円とのこと、、、
おやおや、同じ抗体医薬品でも1000万円はかかるオプジーボとはずいぶん違って安いので、少し安堵しました。
いやいや、1ショット2万7千だけど、どんな頻度で打たないといけないのかが問題ですよね。
で結局デュピクセントの場合、2週間ごとに1ショット、これを恐らく一生打ち続けなければならない。。。。
年間ざっと70万円だよね、、、、
これはちょっと今の自分には高嶺の花なんだけど、とにもかくにも抗体医薬品がいかに効くのかどうなのか、自ら実験するために(いやいや、この苦しみから解放されたいがために)デュピクセントの治療を受けることに決めたのです。
さて、治療費の経済的な心配はさておき、私が「はい、お願いします」と言えばすぐにデュピクセントの治療を受けられるのかというとさにあらず。
血液検査をすると言います。この血液検査の結果をクリアしないとデュピクセントは打てないと言います!
検査の結果が出るのは2週間後。でも、年末年始安を挟むので、結局3週間後になってしまいました。
果たして私は、無事にデュピクセントの治療を受けられるのでしょうか???
つづく~~~~!
はい、年が明けまして2021年正月、おめでとうございます。
なんと、私は血液検査にもパスして見事デュピクセントの治療を受けられるというではあ~~~りませんか(お久しぶりぶり、チャーリー浜調)
この時の検査というのは、「非特異的IgE」と「TARC」です。
まず非特異的IgEについてですが、IgEというのは私の過去ブログでもお話しました。
元々IgEは、寄生虫感染などに対応する防御機構を備えていたのですが、戦後、衛生環境が良くなり、寄生虫感染がなくなるとともに仕事を失ったIgEは、本来の敵ではないもの(卵とか、エビとか、スギ花粉とか、まあそういうもの)を攻撃するようになった、、、これがアレルギー性疾患だと、まあ簡単に言えばそう言えます。
さてさて、果たして私がデュピクセントの治療を受けられる患者に相当するのか否か、まず第一の関門は非特異的IgE量です。
非特異的とか特異的とか、ああぁ、説明すんのめんどいなぁ
まあ、要するに、IgEが高いとアレルギーの症状も酷いいうことかな・・・
で、ここで大事なのが、デュピクセントの治療を受けるには、非特異的IgEの高いことが挙げられるそうな。
何故なら、デュピクセントはTh2を抑える薬。IgEが高いということはTh2が高いということなのです。
ところが、IgEが低いと、Th2が強くないデュピクセントの効きにくいタイプのアトピーということになるんだそうですね(^^)v
もう一つの検査は「TARC(Thymus and activation-regulated chemokine)」で、アレルギー反応を誘発する白血球の遊走を促すケモカインと呼ばれるリンパ球の一種なのです、、、(なんのことか分からんなぁ、、、)
でも、ここで言いたいのは、血中のTARCが多ければ多いほど、デュピクセントの治療の適用になるということです。
そしてめでたく、私は非特異的IgEとTARCの両検査において、両方とも異常高値ということで、めでたく「デュピクセント適用」と相成ったのでありました~~~!
ありがとう御座いま~~~~~す
最初の注射は
2021年1月13日、すなわち明後日ですわ~~~~
注射を受けた後の効果の程については、追って報告いたしますけん(=_=)
今回も最後までお読み下さり、ありがとう御座います。
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