Dr.やまけんの【いつまでも健康に過ごすために大切なこと】

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015【健康食品の本モノとまがい物の見分け方!】

目次:

  1. 「本モノ」を伝えたい

  2. まがい物を許せない

  3. 本モノとまがい物はどうやって見分ける?

 

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1.「本モノ」を伝えたい

 

私がこのブログを始めた理由は、病気と健康についての正しい情報をできるだけ多くの人にお伝えし、我国の医療経済の立て直しに貢献したい、というのがひとつです。

 

そして、もうひとつは、健康食品の中にはまがい物が多いのですが、なかには確かにお金を払う価値のある「本モノ」もあることをお知らせしたい、ということです。

 

しかし、医薬品でない健康食品は、その効果効能を謳うことは法律違反です。

ですので、たとえ「本モノ」の製品を持っているメーカーや販売会社でも、広告宣伝に苦慮しています。

 

「末期がんから助かった人がたくさんいます」なんて絶対言えません。

(そもそも、そんな話は胡散臭すぎて、逆効果でしょう。たとえ本当だとしても)

「免疫力をアップします」程度でもアウトです。

 

では、メーカーや販売会社はどうやって製品の良さをアピールすればいいのか?

各社、頭を悩ませる難しい問題です。

 

でも、私が個人の立場で「あれがいい」とか「この商品の特徴はこうだ」とかブログで書いて、お薦めするのは自由です。

 

是非、私が発信する情報を皆さまの健康維持に役立てて頂きたい、というのが本ブログの最大の目的です。

 

2.まがい物を許せない

 

本モノもある一方、怪しい商品もあります。

いや、こちらの方が多いと言っていいでしょう。

絶大な効果があるようにふれ込んで、あきらかに科学的根拠のない製品を売ろうとしている広告を見かけます。

 

たとえばこんなの。

(商品名は伏せますが)クリーム50gが、なんと10数万円!!

キャッチコピーは「老化は病気だ。病気なんだから老化は治療できる!!」

このクリーム、塗れば細胞が若返る秘薬だというのです。

 

老化は病気ではありません。

生物のライフサイクルの一部としてプログラムされた、成長過程に続くプロセスです。

ヒトも動物も、生殖期間が過ぎれば世代交代のために老いて死んでいかなければなりません。

「成長」が必然なら「老化」も「死」も必然であり、したがって病気ではありません。

 

「老化は病気」でググってみると分かりますが、「老化は病気だ」とか「老化は治せる」とか主張する記事もあります。

まぁ、色々な学説や仮説があっても構いません。

だって、「老化は必然のプロセス」と言うのも私の考えにすぎませんから。。。

 

詳しいことは割愛しますが、普通の細胞は寿命が決まっていて、分裂できる回数に制限があります。

細胞によって違いますが、40回とか50回とか、分裂の限界点(「ヘイフリック限界」と言います)に達したら、それ以上は分裂できなくなります。

これは、細胞分裂の際のDNAをコピーする方法の原理からして、仕方のないことです。

つまり、細胞の寿命は、初めからプログラムされて決まっている訳で、私が「老化は必然」と言うゆえんです。

 

ですが、骨髄で血液細胞を作り出す造血幹細胞なんかは、一生分裂し続けなければならないので、それでは困ります。

そこで、幹細胞ではテロメラーゼという酵素の遺伝子をONにすることで、このプログラムされた寿命を何度でもリセットし、これにより際限なく分裂できるのです。

実は、がん細胞でもこのテロメラーゼがONになっているので、無限に増殖できるのですね。

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で、このクリームにはテロメラーゼ酵素が配合されており、これを塗ると皮膚の細胞に浸透して、分裂回数の制限がリセットされるので、肌が若返るという説明のようです。

 

んなアホな!!

 

細胞が「死なないこと」は「若いこと」と同じじゃァない!!

だったら、がん細胞は若いのか!?(確かに元気ではあるな。。。)

 

いや、このクリームが毒にも薬にもならなければまだいいのですが、本当に細胞にテロメラーゼが働いた日には一大事です。

 

皮膚の細胞と言うのは、1ヶ月~1ヶ月半くらいで入れ替わります(「ターンオーバー」と言います)。

皮膚の下の方の層で細胞が分裂して増え、表皮の方にせり上がっていきます。

表皮近くまで上がってくると細胞核が脱落して(「脱核」と言います)、核のない死んだ細胞になります。

この死んだ細胞が積み重なった一番外側の層を「角質細胞層」と言い、外敵が体内に侵入するのを防ぐ大事な役目(「バリア機能」と言います)をしています。

で、角質細胞層の外側の死んだ細胞は、やがて表皮上から垢としてはがれていき、下から別の細胞が上がって来て交代します。

 

正常な皮膚のターンオーバーのためには、表皮近くで細胞が「死ぬ」ことが不可欠です。

 

ところが仮に、このクリームを塗ったために表皮の細胞が死ななくなったらどうなるでしょう?

皮膚組織には、死なないで増え続ける細胞であふれ返り、正常なターンオーバーは破綻するでしょう。

 

また、テロメラーゼは核のない細胞では働きません。

ですから、このクリームが皮膚細胞に対して効果を発揮するためには、皮膚の細胞が脱核しないことが前提です。

皮膚の細胞が脱核しない!? これは超異常な現象で、これを病気と言わずしてなんと言う!?

 

以前のブログ012で、毎秒膨大な数の細胞が死んでいると言いました。

takyamamoto.hatenablog.com

 

これは正常な状態です。

ですから、体の制御を正常に保つためには必ず死ぬべき細胞というものがあり、死ぬべき細胞は死ぬべき時に死なねばなりません。

そのような細胞を死ななくすることによって若返るなんて、まったくナンセンスにもほどがある(怒!!)

 

残念ながら、このような話に飛びつき、価値のないもののために大金を失う人がいるのも事実でしょう。

カネを失うだけならまだしも、返って病気になるようなことがあれば悲劇です。

 

法律で本当に規制して頂きたいのは、このたぐいの商品なんですが。。。

 

3.本物とまがい物はどうやって見分ける?

 

これはもう、科学的根拠がどれほどあるか!に尽きます。

科学的根拠とは客観的な科学データであり、中立な立場の第三者が誰でも検証できるものです。

すなわち科学論文がそれです。

 

論文の数は多ければ多いほどあった方がいいですね。

多くの研究者が、研究費を投入するだけの価値を認めている証拠です。

また、データが多ければ多角的な側面から現象を検証できますので、導き出された結論の信頼性が増します。

 

でも一般の方が論文情報を調べるなんて、なかなかできませんよね。

 

ですので、本モノの証しとも言える第三者の科学論文について、できるだけ難しくならないようにご紹介していきたいと思います。

 

今回も最後までお読み下さり、ありがとう御座います。

 

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