今日のニュースで、来週から新型コロナウイルスの検査が保険適用になるとか。。。
風邪症状で具合の悪い人は、全員新型コロナウイルスの検査を受けることになるのでしょうか?
いや、そうなると検査会社はてんやわんやの大忙しですね。
ところで、新型コロナウイルスの検査って、どういうものなのでしょう?
ニュースでもやってますよね、「PCR検査」
いったいPCRってなに???って感じですよね。
全ての生物は遺伝子を持っています。
そんでもって、生物か無生物かよく分からないウイルスも、やはり遺伝子を持っています。
遺伝子(DNAやRNA)というのはコピーして増やすことができるのですね。
ひとつの細胞が増殖して、ふたつの細胞に分裂する時には、一組の遺伝子が二組にコピーされるのですが、その原理を応用して、試験管の中で遺伝子のコピーを重ねて数百万倍、数千万倍にも増やせるのがPCR法です。
つまり、原理的には、検体の中に1匹のウイルスがいれば、そのウイルスの遺伝子のコピーを繰り返して無限に増やすことができるのです。
ひとつがふたつ、ふたつがよっつ、よっつがやっつ、やっつが、、、、という具合に倍々に増えていくのですね、遺伝子が。。。
新型コロナウイルスは呼吸器官(肺、気管支、咽頭)で増えます。
ですから、綿棒で咽頭(喉の奥)をぬぐって、そのぬぐい液がPCR検査の検体になります。
その検体の中に、数十匹のウイルスがいれば、PCR法によって確実にウイルスの遺伝子を増やして、専用装置でウイルス遺伝子の存在を検出することが可能になるのですね。
実はPCR法というのは、20世紀の生命科学史上最大の発明と言われる超画期的な技術なのです。
世紀の大発明ですから、当然ノーベル賞受賞してます。
PCR法がなかったら、輸血によるエイズウイルスや肝炎ウイルスの感染も防げなかったし、ジュラシックパークもなかった、と言えましょう?
ん?何のこっちゃ?と思われる方は、是非、以下の過去ブログをお読みください。
PCR法の誕生秘話からPCR法が実現した技術革新までについて語っています。
今回も最後までお読み下さり、ありがとう御座います。
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