Dr.やまけんの【いつまでも健康に過ごすために大切なこと】

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号外【坂口志文先生の受賞なるか?】2017年ノーベル生理学・医学賞受賞者 10月2日発表!

前回、路線変更第1弾をお送りしましたが、結構アクセス頂いています。

読者の皆様の温かい思いやり、ご厚情に感謝申し上げまするゥ(感涙!)

 

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さて、医学と免疫の話に戻りましょう。

毎年秋のノーベル賞受賞者の発表は、春のプロ野球の開幕と並んで、私が1年で最も心待ちにしているイベントのひとつです。

今年の生理学・医学賞の発表は10月2日です。もう間もなくですねぇ~。

 

そこでの私の最大の関心事は、私が敬愛する制御性T細胞の発見者、大阪大学坂口志文先生の受賞はなるか、という一点です(笑)

 

「ノーベル賞 画像」の画像検索結果

生理学・医学賞のメダル 膝の上に開いた本をのせ、病気の少女の喉の渇きを癒すために、岩から水を汲む医者

 

ノーベル賞って、すごい業績残したからって、早く受賞できる訳でないことは、以前お話ししましたね。

takyamamoto.hatenablog.com

 

「なぜあの人ではなくて、この人なのか?」とか、「なんであの人は、まだ受賞できないでいるんだ?」とか、選考プロセスの詳細については、よく分からないところもあるのですが、数年しか経っていないうちに同様の分野の研究成果に授与することは、避けられる傾向にあるようです。

 

直近の免疫学分野での受賞は2011年で、自然免疫の重要性に関する業績に対して、ジュール・ホフマン博士、ブルース・ボイトラー博士、そして、故人でありながらラルフ・スタインマン博士の3人に授与されました。

これまでの免疫学分野での生理学・医学賞を見てみましょう。

 

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 免疫学分野でのノーベル生理学・医学賞受賞年表

 

最後の免疫学分野の受賞から6年が経ちました。

これが「6年しか経っていない」のか、「6年も経った」と考えるのか、難しいところです。

 

表を見れば分かる通り、1970年代後半から免疫学が飛躍的に進歩したため、80年代の受賞が多くなっています。

しかし、他の年代では各々1回だけ、つまり10年に1回くらいが平均的なペースなのです。

いや、2000年代はゼロですから、免疫学分野の受賞は、10年に1回以下と言えるでしょう。

このペースで、今年の受賞はあり得るのか?

 

志文先生のマウスの制御性T細胞発見の論文は1995年。一方で、ボイトラーのマウスのトール様受容体の論文は1998年でした。

制御性T細胞より後で発見されたトール様受容体に、先にノーベル賞を持って行かれた形です。

 

トール様受容体の場合、その重要性は瞬く間に世界中の研究者によって確認されました。

トール様受容体の「最初の発見者」という栄誉は逃した審良(あきら)静雄先生ですが、あの方がマウスのほとんどのトール様受容体の謎を解明したことが、トール様受容体の重要性を強化したと言えます。

にもかかわらず、審良先生が受賞できなかったことは、全くもって「皮肉」としか言いようがありません。

takyamamoto.hatenablog.com

 

話を制御性T細胞に戻しましょう。

志文先生が制御性T細胞発見の論文を発表した後でも、「免疫を抑える細胞の存在」に対する当時の免疫学者たちの「嫌悪」と「偏見」は凄まじかったらしく、ヒトの制御性T細胞に至っては、その存在を認めさせることができたのは、世紀が変わった2001年のことでした。

takyamamoto.hatenablog.com

 

こんな紆余曲折があった訳ですから、トール様受容体に先にノーベル賞を持って行かれたのも致し方がないでしょうね。

 

半世紀近くもの長い間、全く黙殺されたラウスの「ウイルス発がん説」が、当時の常人の理解を超えていたように、志文先生の制御性T細胞の発見も、他の研究者には成し得なかった偉業であることは疑いようもありません。

takyamamoto.hatenablog.com

 

それだけに今年か、遅くとも来年には、志文先生の受賞が充分にあり得ると確信するのです。

 

いやあ、実に楽しみです。

カロリンスカ研究所(選考委員会)よ。俺を落胆させないでくれよ!」(笑)

 

 

今回も最後までお読み下さり、ありがとう御座います。

 

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