今回は、とてつもなくデカい人類永遠のテーマについて、改めて考え直してみましょう。
目次:
① 「被褐懐玉(ひかつかいぎょく)」
② じゃあ、病気って何?
③ ホメオスタシス(恒常性の維持)とは
④ 3つの系のバランスを保つには?
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① 「被褐懐玉(ひかつかいぎょく)」
単純に考えれば、「病気」とは「健康でない状態」なので、病気の定義について考えるのに、まず健康の定義を調べてみました。
「健康」の定義のゴールデン・スタンダードとも言うべき、世界保健機関(WHO)の有名な定義によると、「健康とは、完全に、身体的、精神的及び社会的に安寧(あんねい)な状態であることを意味し、単に病気でないとか、虚弱でないということではない」です。
「身体的」と「精神的」というのは理解できますよ。
でもね、この「社会的」というのが私には馴染まない。
「社会的」というのは、職場や家庭の環境に恵まれて良好な人間関係が築けているとか、経済的にも不安なく、物質的にも満たされている状態なんかを含むのだそうです。
私に言わせれば「えェ~!? そんなんあり得んし、無意味!!」と断言します!(今回は早くも出ました「本日の断言!」(笑))
このWHOの定義は、世界中の貧困にあえぐ多くの人たちをも救わんと言う崇高な理念に基づいているのでしょうが、あまりに崇高過ぎて現実味を感じませんし、返って「絵に描いた餅」化しているように思います。
それに、経済的、物質的に満たされていることが健康の必須条件でしょうか?
私が子供だった昭和の時代に比べると、現在では、あまりにも物質的に満たされ過ぎているがために、社会構造の変化のみならず、我々の価値観までをも変えてしまったような気がします。
私が子供のころは、食べたいもの、欲しいものが簡単に手に入った訳ではなく、それなので、我慢することを覚えさせられました。
それだけに、たまに食べた御馳走がこの上なく美味しく、欲しかったオモチャを買ってもらったときには、世界一の幸せ者のような幸福感を感じたものです(笑)
でも、今の時代は物質的に満たされ過ぎており、欲しいものが簡単に手に入る分、忍耐力を身に付ける必要がなく、幸福感や感激を感じることも少なくなったような気がします。
これが果たして本当の「健康」と言えるのか?
WHOの「健康」の定義。もはや無意味なので変えちゃって下さい(笑)
財の無い私ですが、「被褐懐玉(ひかつかいぎょく)」でありたい。
「ボロは着てても心の錦」とチーターが唄った様に。。。
② じゃあ、病気って何?
病気とは「健康でない状態」。なので、「健康」とは何かを調べようとしたのですが、上述の通り、結局よく分かりません。
少なくとも、ネット上に溢れている「健康」についての記述の多くが、私の考えに馴染みません。
そうなると、世間一般の「健康」の定義に頼らずに、「病気とは何か」を考えざるを得ません。
またもやネットで「病気」について調べると、「体や心に生理的な不具合が生じた状態」、簡単にまとめると、だいたいこんなとこでしょうか?
まぁ、当たり前ですね。
でも、生理的な不具合ってすごく曖昧です。
具体的にはどういうことか?って問いに明快に答えるとすれば、なんと言えばいいでしょうか?
③ ホメオスタシス(恒常性の維持)とは
私たちの体には、状態を常に一定に保とうとする仕組みが備わっています。
例えば、夏でも冬でも、体温を一定に持とうとします。
正常な状態では、血液検査の数値なんかは大体一定です。
一例としては、食事の後、急激に血糖値が上がると具合が悪い(食後に急激に血糖値が上昇する「血糖値スパイク」というのが今問題になっています)ので、必要に応じてインスリンが働き、血糖値をできるだけ一定に保とうとします。
逆にエネルギーが不足がちになると、肝臓や筋肉に蓄えられたグリコーゲンを使います。
このような体の働きを「ホメオスタシス(恒常性の維持)」と言います。
「恒」も「常」も、「つね」ですね。
「つね」に「つね」の状態を保つこと、これがホメオスタシスです。
では、このホメオスタシスがどのようにして機能するかと言うと、それは私たちの体に備わった、大切な3つの「系」、即ち、「免疫系」、「神経系」、「内分泌系」の働きによります。
免疫系については、このブログで何度もお話してきました。
神経系は、交感神経と副交感神経のバランスとリズムによって、体の状態を維持します。
内分泌系とは、言い換えると「ホルモンの系」です。
インスリンもホルモンの一種であり、ホルモンであるインスリンが血糖値の維持に重要なことは、上述した通りです。
何らかの原因で、この3つの系のバランスが崩れた時に、「生理的な不具合」が生じます。
この3つの系のバランスが崩れたことによる「生理的な不具合」。これが病気の状態であると私は定義しています。
(注:あくまでもこれは「私の」病気の定義であって、他の人はまた違う定義を持っていることでしょう)
このように定義することにより、病気になる理由や原因を理解することができるようになります。
それらが理解できると、今度は、病気を防ぐ工夫や、健康を維持する心がけをすることに役立ちます。
④ 3つの系のバランスを保つには?
この3つの系は互いに影響しあって、恒常性を維持しています。
どれかひとつが不調に陥ることで、他の2つの系にも影響が及び、その結果としてホメオスタシスが崩れて「病気」になると言えます。
私は「神経系」と「内分泌系」については詳しくありませんので、免疫系にフォーカスしてお話します。
免疫系に影響を及ぼす重要なものに細菌叢があります。
この細菌叢には、腸内細菌叢はもちろん、口腔内細菌叢や皮膚細菌叢なども含みます。
この細菌叢と免疫系も互いに影響し合ってバランスを保っています。
どちらかが不調になると、もう一方にも影響を与えます。
さらに、免疫系や細菌叢の不調は、様々な病気の原因となる慢性炎症を引き起こし、さらに慢性炎症が免疫系と細菌叢のバランスを崩すという悪循環に陥ります。
細菌叢の大切さ、慢性炎症の恐ろしさ、そして免疫系の調子を保つ具体的な方法については、過去ブログで何度も繰り返しお話してきましたので、ここでは控えます。
神経系のバランスとリズムを保つには、規則正しい生活、質の高い休息、ストレスマネジメントが重要です。
内分泌系については、私はよく分かりません。
成書などをご参照ください。
この3つの系のバランスの維持に重要で、効果の高いのが「運動」です。
近年、このことを示す科学的根拠が多く得られています。
この3つの系のどこからでも身体の不調を来たし、ホメオスタシスが破たんして、病気になり得るのだということを覚えておいて頂ければ、皆さんの健康維持のお役に立つと思います。
今回も最後までお読み頂き、ありがとう御座います。
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