不覚にも、生まれて初めてインフルエンザウイルス感染と診断されました(A型です)。
日曜日の午後に発熱しましたが、思い返せば、前日の土曜日に体を冷やしたことが思い当たります。
免疫力を高く保つには、体を冷やしてはいけません。
体温が1度下がると、免疫力は数分の一に下がると言われています。
多くのウイルスは高温に弱いので、感染を察知すると、体の生体防御機構(つまり免疫系ですね)が急性炎症を引き起こし、そのために熱が出ます。
高熱でウイルスの勢いを削いでおき、さらに高まった免疫力でケリをつけるわけです。
ですから、発熱したからと言って、むやみに解熱剤を飲むのは(楽にはなるけど)得策とは言えません。
お医者さんから頓服薬として出された解熱剤には、「熱が○○度以上のとき服用」などと指示があるはずですので、その通りに服用しましょう。
さて、私のインフルの話に戻ります。
横になって安静にしていても、熱は全然下がりません。
熱が高いと辛くて夜も眠れないので、やせ我慢せずに市販の風邪薬(「効いたよね、早めのパ○ロ○」笑)を飲んでみましたら、いやぁ、「早め」でなくても効きますね~、これ!
飲んだらすぐに楽になっていって、熱も1度も下がりました。
さっきまでヘロヘロだったのが、すごく元気になったので、このまま治るんじゃないか?と思ったくらいです。
でも、キッカリ8時間後に元に戻ります。
試しにもう一度飲んでみましたが、やっぱり同じです。
8時間したら、また熱が上がってきて、また辛い思いをしなければなりません。
頭では分かっていたことですが、病気の原因にフォーカスしていないこの手の薬は、「病気の辛い症状は改善するが、病気の治療にはなっていない」ということを、身をもって体感できました。
インフルにかかったことでの、今回の数少ない収穫です(笑)。
さて、体温と免疫力の話に戻ると、末期のがんの方が、しばしば温泉を利用した温熱療法でよい効果を見せます。
がん細胞は36度以下の体温で増殖が盛んですが、39度以上になると勢いが衰えます。
さらに、温浴で体を温めることで免疫力も高まり、高い抗がん作用を示すことができるようになります。
ですから、免疫力を高く保つためには、日ごろから体温を下げないことが肝要です。
入浴はシャワーだけで済まさず、特に冬季はしっかり湯船につかりましょう。
湯温は熱すぎず、ぬるすぎず(40~41度くらい)、時間はのぼせない程度にリラックスしてゆっくりと(5分程度かな?)、体の芯を温めるようにするのがいいでしょう。
子どものころ、おじいちゃんとやった「熱いお湯につかって、十数えて出る」というのはオススメではありません(天国のおじいちゃん、ごめんなさい)。
また、入浴後は、せっかく温まった体が冷える前に就寝することで、免疫力を高めるだけでなく、睡眠の質もよくなります。
体重計に載って体重を気にしている方もいらっしゃると思いますが、これからは体温計を携帯して、ご自分の体温を気にしてみてはいかがでしょうか?(笑)
今回、私のインフルエンザ初体験にかけたお話を「号外」でお届けしましたので、前回の続きの「食べ過ぎが寿命を縮めるのか?」のサルでの実験の結果につきましては、近日中にお届けします。
今後も、イレギュラーな話題は「号外」としてお届けする予定です。
今回も最後までお読みいただき、ありがとう御座います。