Dr.やまけんの【いつまでも健康に過ごすために大切なこと】

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訃報【ホーキング博士逝く】難病ALSと戦い続けた「車椅子の天才物理学者」

3月14日、イギリスの理論宇宙物理学の巨人、スティーヴン・ホーキング博士が亡くなりました。

とてもショック!

だって、この人が死ぬ日が来るなんて、考えたこともなかったから。。。

 

www.bbc.com

 

すでに就学前(つまり幼稚園のとき)からウルトラセブン大好きであり、中学以降は松本零士先生などの作品(特に「キャプテン・ハーロック」)や、高校になるとスター・トレックなどのSFモノに入れ込むようになった私は、実に実に、子供のころから宇宙大好きっ子でした。

たとえば、アインシュタインの「相対性理論」なんて言葉のカッコよさに憧れて、相対性理論量子力学の入門本なんかも熱心に読んだこともありますが、物理と数学が大の苦手の私は、途中で挫折することがほとんどでした。

大体、小難しい数式が出てくると、もうその時点から以降は全くついていけなくなり、ゲンナリして宇宙への憧れの気持ちがしぼんでいくのを感じて、地団駄踏む思いなのでした(涙)

 

私がいかに数学と物理ができなかったのかについては、是非とも以下の過去ブログをお読み下さい。そして、慰めのコメントをお寄せ下さい(笑)

takyamamoto.hatenablog.com

 

ときに西暦1988年

伝説的なベストセラー本が出版されました。(日本語訳は1989年)

「ホーキング、宇宙を語る」です。

この本が画期的だった点は、宇宙の起源やブラックホールの行く末などに関して、当時の世界中の物理学者達に衝撃を与え続けてきたホーキング博士の斬新かつ難解な理論や仮説を、なんと、なな、なんと、、、難しい数式をまったく使わずに平易に説明した点にあります。

たったひとつの公式を除いては。。。

 

うろ憶えですが、この本の冒頭で、ホーキング博士は次のような趣旨のことを書いていたように記憶しています。(間違っていたらゴメンなさい。なんせ30年も前の話ですから)

「難しい宇宙物理の理論について、一般の人にできるだけ理解してもらえるように努力して書いた。そのためには、数式を一切使わないと決めた。ただひとつ、E = mc2を除いては」

 

この本の内容については、今となってはほとんど憶えていませんが、珍しく最後まで読み切ったことだけは確かです。

 

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若くして天才的理論物理学者として世界から注目されたホーキング博士

なんと、大学院在学中の21歳のときにALS(筋萎縮性側索硬化症を発症し、し、し、しかも、余命2年と診断されたのです!

 

ALSは神経細胞のうち、なぜか運動神経だけが冒される病気で、いまだにその原因はほとんど不明、治療法なしの、わが国でも難病に指定された特定疾患です。

運動神経だけが侵されるというのは、どういうことかと言うと、つまり、他の種類の神経、すなわち、痛さや熱さ・冷たさを感じる知覚神経、それから内蔵の動きなんかを自動的に制御している自律神経などはほとんど正常ということです。

唯一、呼吸もかなりの部分が自律神経により制御されていますが、ALSによって呼吸不能になることも多く、ホーキング博士も気管切開し、喉からチューブが挿入されている画像を観ることが出来ますね。

 

つまり、基本的にALSでは、運動機能だけが徐々に弱まっていき、体を動かせなくなり、声を失い、最後には指先すら動かせなくなるので、そのような人には「文字盤」を使って眼球の動きで文字を追わせ、それによって患者の意思を確認するという方法がとられます。

しかし、そのような人も、やがては眼球すら動かせなくなり、そうなると本人の意思を確認することができなくなるとか。。。

何たる悲劇。。。

 

この病気の残酷なところは、知能を司る脳の神経細胞は全く正常なことが多いという点です。

頭もボケるのなら、本人はまだ幸せかも知れませんが、自分の体が衰えていき、言うことをきかなくなる様を認識しながら、どうする術もないのです。

そして、知性や感情は失われていないのに、自分の気持ちや欲求を誰にも伝えることができない。。。

絶望の淵に追い堕とされても、自ら死を選ぶこともできないし、誰かに死を請うこともできない。。。

この状況で、誰とも意思疎通できず、誰にも伝えられず、そして、ここが最も辛いところなのですが、「周りの人は、自分に人間としての知性と意識があることを疑っているのではないか?」という思いにすらなるようなのです。

でも、もはや、自分の気持ちを相手に伝える手段もなければ、相手の気持ちを知る手段もあり得ない。

生き地獄です。。。。

 

21歳で2年の余命を宣告された若きホーキング博士が、その後55年も生き永らえることができたのはなぜなのか??

博士が人並みはずれた強い意志と使命感を持った人だったことは間違いありません。

そのような人間の「心」の力が強い自然治癒力を引き出したのではないか、、、な〜んて言うと、とっても月並みだし、めちゃくちゃ陳腐すぎるから言いたくはないのですが、それは裏を返せば、我々の医学知識では病気の理解は不十分だし、生命現象の仕組みに至っては、ほとんど未知だということなのでしょうね。

 

関連画像

歴史上、もっとも偉大な3人の物理学者の一人として、ニュートンアインシュタインとともに、「本人役」で「新スター・トレック」に出演したホーキング博士(だから本人だってばよってばよっ)

 

観た観た!もちろん観たよ、このエピソード(笑)

この画から、博士がこの出演をすっごく楽しんでいたのが、当時観たときからすでに分かってましたよ、私には。

演技と撮影を笑顔で楽しんでおられました(^^)

 

晩年のホーキング博士については、私はあまりよく存じ上げないのですが、その命の炎が消えるまで、生命のエネルギーを放ち続け、人類に多大な影響を与え続けて下さったのでしょう。

 

博士の場合、当時最先端の「重度障害者用意思伝達装置」の合成音声により、意思疎通をし、研究活動を続け、講演を行い、メディアに対応し、、、エトセトラ、エトセトラ。 

「重度障害者用意思伝達装置 ホーキング 画像」の画像検索結果

 

本来は無機質に聞こえるはずの合成音声によるホーキング博士の言葉。

いやむしろ私には、あの合成音声に博士の人間としての心を感じるのです。

ときに辛辣に、ときにユーモラスに。。。

 

たとえ博士が、自力では一言も発することができなくとも、合成音声の博士の言葉にすら人間の心が宿っているように思えるからこそ、博士の言葉が今後も語り継がれ、さらに人類が進歩を続けていく助けになるのだと思うのです。

 

「死後の世界など無い!」と言い切ったホーキング博士

それでも、あちらから、人類の行末を見守ってくださいね、博士(^^)

 

 

今回も最後までお読み下さり、ありがとう御座います。

 

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