Dr.やまけんの【いつまでも健康に過ごすために大切なこと】

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032【がんより悲惨!】糖尿病(その3)

目次:

① 実体験!がんかも知れないと医者から言われた

② どんなふうにして糖尿病になっていくのか

③ 本当に恐ろしい糖尿病の合併症

④ 人間の尊厳すら奪う糖尿病患者の生活

⑤ 糖尿病になったら

 

皆さん、こんにちは。

暑いですね! 頭がボーっとします。

まだ5月、暑さはまだまだ序の口だと思うと頭がクラクラしますw

 

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単に「糖尿病」といいますが、ここでいう「糖尿病」とは「2型糖尿病」のことです。

1型糖尿病は自己免疫反応が原因の一つとしてあり、生活習慣とは関係がありません。

いわゆる生活習慣病としての糖尿病とは、2型糖尿病のことです。

以下は全て2型糖尿病のお話です。

 

① 実体験!がんかも知れないと医者から言われた

 

かつて、がんは不治の病であり、がんの宣告は死の宣告、医者も本人には告知しないことが当たり前でした。

今では、患者本人が医師と相談しながら、どのようにがんを治療していくのかを決めます。

時代は変わったものです。

 

今では決して不治の病ではなくなりましたが、それでも「がんです」と言われると、誰でも不安にさいなまれるのではないでしょうか?

 

私も経験がありますので、よく分かります。

血液検査で「未分化の異形細胞が観られる」と言われた時には、死を覚悟しました。白血病の疑いですね。

ゴールデンウィーク直前のことで、確認のための再検査の結果はGWが明けるまで出ません。検査会社もお休みですからねぇ。

それまでの2週間近くもの間、何をしても気が晴れず、いや何かしようという気力も出ず、世の不幸を全て一人でしょい込んだような、何と表現していいのか分からない気持ちを味わいました。

その時、一人目の子供が家内のお腹にいるときで、3、4か月後に出産予定でした。

この子は父親の顔も知らず、テテなし子になるのかと思うと不びんでしたね。

(あっ、ちなみに彼女は今二十歳で、ドイツに留学中です)

結局、がんではなかったのですが、死と生について考える非常に貴重な経験でした。

 

話を戻します。

私は「かも知れない」と言われただけでも、がんに恐怖しました。

ところがどうも、「糖尿病です」と言われても、かなり多くの人がそんなに危機感を持たないというか、死の恐怖を身近に感じていないようです。

どんな過酷な病苦が自分に訪れることになるのかも知らずに。。。

知らないというのは恐ろしいことです。

 

② どんなふうにして糖尿病になっていくのか

 

糖尿病のもっとも大きな原因は「過食」や「運動不足」が引き起こす「慢性炎症」です。

過食で肥満の人の脂肪細胞や免疫細胞からは、悪い物質がたくさん放出され、それが慢性炎症の原因になります。

慢性炎症の状態では、インスリンが効きにくくなるインスリン抵抗性になり、血糖値が下がりにくくなります。

血糖値の高い状態が長期に続くと、色々なタンパク質に糖が結合する「糖化反応」が起こります。

この糖化タンパク質が、糖尿病の本当の恐ろしいところである様々な合併症を引き起こすのです。

糖尿病診断の重要な指標であるヘモグロビンA1c。これも糖化タンパク質です。

 

③ 本当に恐ろしい糖尿病の合併症

 

糖尿病はある意味、がんよりも悲惨な病気です。

なぜなら、楽には死なせてくれないからです。

 

糖尿病の3大合併症と呼ばれるのが、「糖尿病神経障害」、「糖尿病網膜症」、「糖尿病腎症」です。

 

■糖尿病神経障害

全身をめぐる糖化タンパクが、全身の血管と神経をボロボロにし、全身に様々な障害を生じさせます。

大体、一番早く出るのが脚の障害です。

神経がマヒし、血の巡りが悪いため、ちょっとの傷でも治りが悪く、慢性の潰瘍になります。

重度になると、足の先の方から腐り始めます。壊疽(えそ)ですね。

敗血症になると生命に危険が及びます。それを防ぐために、脚の切断ということになります。

 

■糖尿病網膜症

目の網膜の血管がボロボロになって生じる合併症です。

血管にこぶが出来たり、出血したり、血流が悪くなったりしますが、自覚症状がほとんどなく、本人は危機が迫っていることに気づきません。

で、突然、視力低下や視野狭窄、ひどい時には失明します。

ここまでくると、元に戻すことは困難です。

 

■糖尿病腎症

腎臓で血液中の老廃物を濾過している糸球体の毛細血管の障害によります。

重度になると人工透析が必要になりますが、一旦、人工透析を始めると、まず回復は望めません。

週3回、1回4時間の透析を、死ぬまで続けることになります。

 

その他にも、歯周病は糖尿病の原因となり、糖尿病は歯周病を悪化させ、歯が抜けることになり、流動食のようなものしか食べられなくなります。

 

④ 人間の尊厳すら奪う糖尿病患者の生活

 

脚を失い、視力を失い、歯を失い、自分一人では人工透析に通うことも、食事も、排せつもままなりません。

こうなると、未来に希望はないばかりか、人間としての尊厳まで奪われます。

生き地獄です。

自分もつらいでしょうが、家族も不幸です。

 

ネット上では、身内が糖尿病になった人の悲痛な叫びがたくさん見受けられます。

見も知らない誰かに、ネット上で救いを求める声です。

本当に壮絶です。

糖尿病という病気が、どんな不幸をもたらすのか、ほんの一例に過ぎませんが、是非お読みになることをお勧めします。

oshiete.goo.ne.jp

 

⑤ 糖尿病になったら

 

糖尿病と診断されたら、自覚症状の出る前が勝負です。

食事と運動の改善で、完治とはいかなくとも、ちょっとした美味しい食事やお酒、旅行を楽しんだり、従来通り仕事を続けたり、生活の質を落とすことなく人生を楽しむことはできます

 

私の近しい人に、「薬を飲んでいるから大丈夫」と思っているのか、意思が弱いのか(恐らくその両方)、甘いもの、炭水化物、清涼飲料水、喫煙を全然改善しない人がいました。

奥さんや娘さんが何を言っても、逆切れして全く話を聞いてくれない始末で、奥さんも「何度泣いたか分からない」と言います。

私が説得して、食事療法と運動療法に取り組ませ、βグルカンを飲ませたところ、わずか1ヶ月半でヘモグロビンA1cが7.7%から7.0%に下がったのです。

これは目覚ましい改善です。

私は、「これで油断することなく、検査数値が下がるのを励みにして続けるように。そのうち、次の検査が楽しみになるから」と励ましましたが、ダメでした。

その後すぐに、元の木阿弥です。

あれから約半年、その人がどうなったのか、気が引けて奥さんや娘さんにも聞けないでいます。

 

一方、失明を覚悟したほど進んだ糖尿病から回復した人が言っていましたが、努力した結果が検査数値として目に見えて現れるので、モチベーションが高まるそうです。

もちろん好きなものを我慢しないといけないというストレスはありますが、良くなっていくにつれ、家族の表情も明るくなり、達成感や充実感のようなものも感じるそうです。

そして、何よりも健康の大切さ、ありがたみが身に染みて分かったし、もうあの生活には戻りたくないと言います。

 

実際に回復した人の話には重みがあります。

 

次回予告?:

大人になってからの不適切な生活習慣が原因で、何年もかけて徐々に進行する2型糖尿病に対して、10代とかの若さで、ある日突然発症するのが1型糖尿病です。

次回は1型糖尿病の話をしようかなっ?て思ってますけど、気まぐれで変わるかもしれません。

予告になってませんね(笑)

 

 

今回も最後までお読み頂き、ありがとう御座います。

 

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是非、お読みになったご感想やご意見、ご批判をコメントでお寄せ下さい。

大変励みになります。

私は医師ではありませんので、医学的な誤りがありましたら、是非ご指摘下さい。

勉強させて頂きます。