今回は、私の講演会でよく使った鉄板ネタ2つです。
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電車の2人の男性の話
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「笑い」が免疫力を高める
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1.電車の2人の男性の話
ある日、電車のつり革につかまって立っていると、前に座っている2人の男性の話が耳に入りました。
どうやら、一人の男性がお母様をがんで亡くした様でした。
男性は、ある日お医者様に呼ばれてこう言われました。
「落ち着いて聞いて下さい。お気の毒ですがお母様、余命7年です」
「えぇ~~~っ!? 7年?? いや、余命半年とか1年なら分かるけど、7年ってどういうこと??」と、声には出さなかったけれども、心の中で叫んだそうです。
「7年後が予言できるんだったら、このがん、治せんじゃねぇの?」と、またもや叫んでいたそうです。心の中で。。。
で、「それまでの間、出来るだけのことをしてあげて下さい」と言うので、その男性、色々として差し上げたそうです。
その男性がもう一人の男性に、「色々したけど、何が一番効果があったと思う?」との質問。
皆さんナンだと思いますか?
答えを聞くと納得されると思いますが、「海外旅行」ですって。
やはり、「こんなところに来られた」「こんなきれいな景色」、「珍しい食べ物」、「あ~生きててよかった」という、生きることへの前向きな気持ちが、何より免疫力を高めるという典型的なエピソードだなと思いました。
で、さらに続きが。
そのお母さま、結局6年7か月後に亡くなったそうで、その男性もビックリ!
その男性はおっしゃいました。「『医者って凄いなぁ~』って思った」と。
2.「笑い」が免疫力を高める
昔の人も「笑う門には福来る」と言いましたが、では、生命科学の進歩した現代、それを科学的に検証した人はいるのかと思い、調べてみたところ、ありますねえぇ。
もっとも多かったデータは、笑いは「ナチュラル・キラー(NK)活性を上げる」というものです。
NK細胞と言うのは、ナチュラル・キラー(生まれながらの殺し屋)の名前の通り、がん細胞に対して非常に強力な攻撃力を備えていて、がん予防には、このNK活性を高く保つことが有効だと思われます。
データは色々ありましたが、典型的なものを一つご紹介します。
20~62歳のがんや心臓病を含む男女19名の患者に、大阪ミナミの演芸場(大阪が世界に誇る笑いの殿堂「なんば花月」でしょうね)にて約3時間、漫才や喜劇などで大いに笑う体験をして頂き、直前と直後に採血し、ナチュラル・キラー細胞の働きの度合い(NK活性)を測定しました。
データ出典:「すばるクリニック」(岡山県)、「元気で長生き研究所」(大阪府)、1992年
NK活性には「基準値」があり、この範囲に入るのが標準的なNK活性の持ち主です。
まず、基準範囲の下限よりNK活性の低い人については、全員上昇しています。
特に⑮の人は、下限以下の低いレベルから、ほとんどMAXレベルまで上昇しています。
相当笑われたのでしょうね(笑)
基準範囲内の人は、一人を除いて上昇していますが、全員、基準範囲内での上昇にとどまりました。
元からNK活性の高い上限以上の人は、上がる人と下がる人がいましたが、下がっても依然、基準値の上限以上という高いレベルを保ちました。
結論は、
「笑いは、特に元からNK活性の低い人に対して、これを上昇させる効果がある」です。
その他の調査・研究結果から、別におかしくなくっても笑う、作り笑いでも免疫力をアップさせる効果があるそうです。
ですから、つらい時ほど笑顔を作る。
うつむくのではなく、口角を上げるだけでもいい、と言うことです。
どんな時も前向きな気持ちをもって、いつも笑顔で(笑)
今回も最後までお読み頂き、ありがとう御座います。
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