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Dr.やまけんの【いつまでも健康に過ごすために大切なこと】

食事 運動 休息 免疫系 神経系 内分泌系 腸内細菌

001【食べすぎは早死にする?】

「腹八分目に病なし」と昔の人も言いましたが、これって本当なんでしょうか?

昔の人も、めいっぱい食べてる人と、そうでない人の健康状態の違いを観察したりしたのでしょうか?

 

この疑問に答えるべく、1988年にこんなデータが発表されています。

 

マウスで、

①食事制限なし、つまり好きなだけ食べさせる、

②生まれてから死ぬまで一生食事制限、

③最初の1年間自由摂取、その後食事制限、

④最初の1年食事制限、その後自由摂取、

で、寿命がどう変わるのかをみた実験です。

 

結果は下図の通り。

 

f:id:takyamamoto:20170317171156p:plain

 

マウスの寿命はおよそ2年(24ヶ月)です。

①自由に食べさせると長生きして24ヶ月を超えるくらいです。

②一生食事制限すると少し寿命が延びました。

③若い時、つまり最初の1年間を自由に食べて、その後制限すると、さらに寿命が延びました。

④その逆、つまり、若い間に制限して、その後好きに食べると、さらに延び、35か月を超えるものもいました。

この順番は、ラットでもハムスターでも同じだったそうです。

 

どうやら食事制限と寿命には関係がありそうです。

好きなだけ食べていると早死にする。

かといって、一生節制してもそれほど大きな効果はない。

 

戦中・戦後の世代の方を除けば、私たち大人のほとんどが、若い時に不摂生し、おなかが出たり、血糖値や血圧が気になりだしてから、あわてて節制を始めるのではないでしょうか?

このマウスの結果からすると、若いころの不摂生を後悔している人も、今からでも初めて遅くはないようですね?

そこの貴方、あきらめずに頑張りましょう。

 

ところで、この実験結果からすると、子どものときに節制していれば、大人になってから無茶しても、一番長生きできることになります。

それって、良くないですか!?

このデータを見て、「若い時、我慢しとくんだった、、、」と私も地団駄踏みました(笑)。

 

でも、この結果が人間にも当てはまるのかどうかは分かりません。

だって、こんな実験、人間では出来っこありませんから!

 

ところが2009年、人に近い霊長類であるアカゲザルで、20年もの長期にわたる実験の結果が、米国の名門大学・ウイスコンシン大から発表されました。

それも世界的に権威のある科学雑誌「サイエンス」にです。

 

果たしてこの論文は、人類の長年の疑問に明確な回答を与えたのでしょうか?

このサルでの実験の結果は次回お話しします。

 

最後までお読み下さり、ありがとう御座います。