Dr.やまけんの【いつまでも健康に過ごすために大切なこと】

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007【良い油と悪い油(その2)】「食べるプラスチック」トランス脂肪酸とは?

今回の結論:

「食べるプラスチック」トランス脂肪酸を最もたくさん含むあの食品に注意!

 

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皆さん、こんにちは

 

前回は「良い油」のお話でした。

オメガ3系の脂肪酸は、魚をよく食べる人でも不足しがち。

魚が嫌いな人は、是非サプリメントを活用しましょう、でした。

 

さて、今回は「悪い油」です。

 

この悪い油が、スーパーやコンビニで買える加工食品、ファミレス、ファストフードなどに溢れています。

特に揚げモノの衣は、酸化脂質の塊と言っていいでしょう。

 

今回のメインテーマは、「食べるプラスチック」とも「狂った油」とも揶揄されるトランス脂肪酸です。

 

諸外国では、何年も前からその危険性が指摘され、規制が始まっていますが、日本ではほとんど手が打たれておらず、野放し状態です。

 

化(ばけ)学的なことはよくわからないのですが、トランス脂肪酸というのは植物油を作る工程でできる人工的な副産物だそうです。

 

天然の脂肪酸(シス型といいます)とわずかに構造が違うトランス型で、これが細胞に取り込まれると細胞に機能異常を起こし、様々な病気の原因になることが示されています。

 

トランス脂肪酸が関わる病気は、動脈硬化、がん、認知症、アレルギー、不妊症など、ほとんどすべての疾患領域じゃないかと思われるくらい、その影響は広範です。

中でも心臓疾患、特に冠動脈性心疾患のリスクを高めることは、複数の研究結果が一致した結論を導き出しており、確定的だといいます。

 

欧米各国は、食品へのトランス脂肪酸含有量の上限を定め、米国などは食品医薬品局(FDA)が2018年までの「トランス脂肪酸全廃」を目指すと宣言しました。

 

韓国、中国、台湾などの東アジア諸国も、食品への含有量の表示を義務付けるなどの対策を行っています。

 

ところが、我国では表示義務すらなく、関係省庁が積極的な注意喚起をすることもないので、日本人は世界で最もトランス脂肪酸の危険性を認知していない国民であると断言しても過言ではありますまい!

 

実際、当該行政機関である農林水産省のホームページ(下のURLです)を見ても、「諸外国も実質的な規制はしてないんだから、ウチも規制なんかしなくてもいいんだよ」みたいなこと(やらない言い訳)書いてます。

何か腹立つ!

http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_kokusai/overseas.html

 

んな訳で、表示義務もないから、実際どのような食品にどれくらいのトランス脂肪酸が含まれているのか、私たちは良く知らない訳です。

そこで、トランス脂肪酸の多い食品ランキングを見てみましょう。

 

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「健康管理士一般指導員受験対策講座テキスト」(日本医協学院)から転載

 

最もトランス脂肪酸を多く含むのは「ショートニング」です。

ショートニングというのは、私は良く知らないのですが、ケーキや焼き菓子、スナック菓子なんかに食感を良くするために使われるそうですね。

実際に店で売ってるパンの原材料表示を見てみると、「ショートニング」って書いてますね。

 

でもショートニングは、原材料として使われるのであって、それをそのまま食べる訳ではありません。

ですから、原材料としてショートニングが使われている食品(パンやケーキやお菓子など)のトランス脂肪酸含有量は、上の表のとおり、それほど多いわけではありません。

 

では直接食べる食品で、最もトランス脂肪酸を多く含むものは何でしょう?

上の表の2番目の「?」です。

 

正解は「マーガリン」

そのままパンとかに塗って食べるものなのに、なんと、ショートニングの半分もの含有量があります。

 

昔は、「動物性のバターより、植物性のマーガリンの方が体にいい」なんて言いましたね。

給食にも毎日のように出てました。

私も子供のころは結構食べてましたよ。本当はバターの方が好きなのに。。。

 

マーガリンを製造販売しているメーカーさんも食品のプロですから、トランス脂肪酸の危険性については承知しているはずでしょう。

でも、自ら「トランス脂肪酸はカラダに悪いから、マーガリンよりもバターを買いましょう」なんてことは言いません。

それどころか、「もっとマーガリンを売ってやろう」とすらしているように見受けられます。

 

その証拠が、こういう商品です。

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(こんなの載せると、また怒られる?)(笑)

 

「私、こんなの待ってたの。本当はバターの方が好きなんだけどォ、ほら、バターって動物性でしょう? だ・か・らァ、、、」

 

いや、「だから」じゃなくって、「バターを買えッ」てことです。

 

今回は「悪い油」として、油を加熱に加熱してできる酸化脂質と人工油のトランス脂肪酸のお話でした。

 

今回も最後までお読み頂き、ありがとう御座います。

 

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是非、お読みになった感想やご意見、お叱りなどをコメントでお寄せ下さい。

大変な励みになります。

 

また、私の不勉強により間違いがありましたら、御指摘をお願い致します。

 

 

006【良い油と悪い油(その1)】オメガ3脂肪酸を積極的に摂りましょう

”健康に過ごすための正しい食事7ヶ条”その4

油についてです

 

今回の結論

オメガ3系不飽和脂肪酸を積極的に摂りましょう

ということね(^^)

 

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油の摂りすぎはカラダに悪そうですが、体内でホルモンを作ったり、細胞の膜に使われるなど、私たちの体にとって油も大切な栄養素です。

また、効率のいいエネルギー源でもあります。

 

ただ、体に必要な「良い油」と、体に良くない「悪い油」があるので、それらを見分けて食事を作ったり、食べたりする必要があります。

 

よく、「不飽和脂肪酸を摂りましょう」と聞きますね。

血液サラサラ効果」とか言いますが、では不飽和脂肪酸をたくさん摂ればいいかというと、そういう訳でもありません。

 

不飽和脂肪酸にも種類があり、主には「オメガ3」と「オメガ6」という2種類に分けられます。

オメガ3と6とで何がどう違うのか?というと、分子構造がチョコっと違うんですが、そんなことはあまり気にしなくてもいいでしょう。

大事なのは、オメガ3と6のバランスを意識して、というより、オメガ3を豊富に含む食材を知り、それらを意識して食事を摂ることが大事なのですね。

 

健康に好ましいオメガ3とオメガ6の摂取比率は、1:1から1:4くらいだそうです。

でも、典型的な欧米の食事では、オメガ3とオメガ6の比率は1:10から1:30くらいで、圧倒的にオメガ3が不足です。

ですから、日本食より洋食系やファストフードが好みの方は要注意です。

 

まず、代表的なオメガ3は、EPADHA、α-リノレン酸です。

EPADHAは、肝油、味、サバ、イワシ、サケ、タラ、ニシンなどの海産物に豊富に含まれます。

α-リノレン酸は、エゴマ油、アマニ油、キャノーラ(アブラナ)油、大豆など、特にエゴマ油に豊富です。

 

比較的、魚食が多い日本人では、大きな問題はないのですが、それでもやや不足がちです。

あまり魚を食べない人は、サプリメントの活用を考えてみてはいかがでしょうか?

 

私も最近は、肉を減らして魚を増やしていますが、それでも、「今日は(昨日は)魚を食べなかったな」と思ったら、EPADHAのサプリを飲むようにしています。

毎日ではありませんが、食事の内容と照らし合わせて、それこそ「補う」意味で、サプリメントを活用しています。

 

バランスの良い不飽和脂肪酸の摂取は、中性脂肪の低下、心疾患のリスク低減に寄与すると言われています。

アルツハイマー型痴呆症やうつに対する効果も言われていますが、こちらの方はまだ議論の余地があるようです。

 

いずれにしても、ファストフードなどに多く含まれる動物性の油を避け、酸化脂肪酸タップリのスナック菓子や揚げ物を控え、オメガ3脂肪酸を多く含む食材のの積極的な摂取を心がけましょう。

 

たとえば、2日目、3日目のカレーって本当においしいですよね。

でも以前、ある講演会で、「2日目、3日目のカレーは、酸化脂肪酸の塊です」という話を聞いてシックを受けました。

言われて考えてみれば、その通りですね。

あれだけ煮込み、加熱されれば、ほとんどの油が酸化されるのももっともです。

酸化(さんか)していいのはオリンピックだけ(^^)です。

 

不飽和脂肪酸は高い抗酸化作用を持ちますが、一方で、それ自身は酸化されやすいのです。

ですから、せっかくオメガ3の豊富なエゴマ油やアマニ油を料理に使っても、高温で長時間加熱するような調理方法は好ましくありません。

サラダにそのままかけて食べるとか、出来るだけ酸化させないで食べる工夫が重要です。

 

今回は「良い油」についてお話しました。

次回は、「悪い油」についてです。

皆さんは、「食べるプラスチック」と揶揄される、「トランス脂肪酸」という人工油をご存知ですか?

 

今回も最後までお読み下さり、ありがとう御座います。

 

 

是非、ご意見・ご感想、お叱りなどをコメントでお寄せ下さい。

大変励みになります。

 

 

005【健康に過ごすための”正しい食事7ヶ条”その3】

③ 肉食を控える(前回のつづき)

 今回の結論

アメリカン・ジャンクなフードは、あらゆる病気の元凶だぜっ‼️

 

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肉食、特に四つ足の動物の肉食について、調べれば調べるほど、いいことは何もないことを確信するばかりです。

 

2015年、「ネイチャー・コミュニケーションズ」から次のような論文が発表されました。

アフリカ系アメリカ人(つまり、アメリカに住む黒人の人たちですね)と、今もアフリカの原野で質素な生活をするアフリカの原住民とで、お互いの食事を2週間だけ入れ替えてみようという試みです。

 

なんでこんな実験をしたかというと、アメリカに住む黒人の人たちが大腸がんになる確率というのが、今もアフリカの原野に住む原住民が大腸がんになる確率に対して、なんと13倍も高いそうです。

「13倍」というのは尋常な数字ではありません。

たばこの箱には「喫煙はあなたが肺がんになる確立を3~4倍高めます」と書いています。

この3~4倍というのも小さくない数字ですが、それからすると、「13倍」というのがいかに大きいかが分るでしょう。

 

では、どうしてこんなにも両者でがんになるリスクが違うのか?

アメリカに住む黒人も、元々のルーツはアフリカ原住民であり、したがって、両者の間で、遺伝的要因はそんなに変わらないはずです。

では、何が一番大きく違うのか? 「食事じゃないか?」

ということで、たった2週間、2週間で何かが変わると思ったのか、とにかく2週間だけ互いの食事を入れ替えたというわけです。

 

いわゆるアメリカン・ジャンク・フード(高動物性タンパク、高動物性脂肪、低食物繊維な食事)を食べているアメリカ人には、アフリカ原住民のような質素な自然食(低動物性タンパク、低動物性脂肪、高食物繊維な食事)を2週間、そして、アフリカ原住民の人たちには、アメリカン・ジャンクを2週間摂らせたわけです。

 

対象者は、アメリカ人およびアフリカ原住民とも20人ずつ、年齢は50歳から64歳という、大腸がんにかかり易い年代です。

 

結果を以下の表にまとめました。

 

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簡単に説明しますと、まず、「大腸がんリスク要因」として、大腸内の「酪酸」と「二次胆汁酸」の増減を見ています。

酪酸というのは、良い腸内細菌が作る良い物質です。

一方、二次胆汁酸というのは、悪い腸内細菌が作る悪い物質です。

この、良い物質が、良い食事に変えた黒人のアメリカ人で増え、悪い物質が減りました。たった2週間でです。

一方、アメリカン・ジャンクを2週間食べたアフリカ原住民では、良い物質が減り、悪い物質が増えました。

 

アメリカン・ジャンクを食べていると、たった2週間で良い物質が減り、悪い物質が増えるという最悪の変化を見せました。

この悪い方向への変化によって、大腸がんになるリスクが高まると考えられます。

 

次に、良い物質である酪酸を造る遺伝子の数を大腸で調べたところ、アメリカ人で増え、アフリカ原住民で減っていました。

酪酸を造る遺伝子が増えているということは、酪酸を造る良い細菌の数が増えているということ、反対に遺伝子が減っているということは、酪酸を造る良い細菌が減っているということです。

つまり、たった2週間食事を変えるだけで、腸内細菌の状態が良い方向にも、悪い方向にも変化するということを示しています。

 

最後に、「大腸内炎症マーカ細胞」とありますが、大腸にこれらの細胞が多いと、大腸に炎症が起きていることを示します。

つまり、大腸に炎症を起こしていたであろうアメリカ人では、たった2週間、質素な食事に変えることで、これらの細胞が減り(つまり大腸の炎症が改善し)、炎症などなかってであろう原住民の人たちは、たった2週間、アメリカン・ジャンクを食べたことによって、大腸に炎症を起こしたのでした。

 

何度も繰り返しますが、たった2週間、食事を変えるだけで、腸と腸内細菌の状態は、良い方向にも、悪い方向にも変わるのです。

たった2週間でこれですから、食事の内容について、5年も10年も気を付けている人と、そうでない人との間には、大腸がんになるリスクにおいて、相当の差ができてしまっているのではないでしょうか?

 

また、食事を改善すれば、たった2週間で良くもなるのですから、今まで食事に気をつかってこなかった人も、今からでも始めて、決して遅くはないということではないでしょうか?

 

アメリカン・ジャンク・フードが悪いというのは、なにも肉が多いからだけではありません。

食物繊維の摂取量が少ないことも重要な原因と思われます。

食物繊維の重要性についても、いずれお話致します。

 

前回と今回の2回で、いかに食事の内容が我々の健康に大きな影響を与えているのかが、お分かりいただけたと思います。

 

次回以降、「良い油、悪い油」のお話を致します。

 

今回も最後までお読み頂き、ありがとう御座います。

 

 

是非、ご意見・ご感想、お叱りなど、コメントをお寄せください。

大変な励みになります。

 

 

004【健康に過ごすための”正しい食事7ヶ条”その2】

いやぁ~、インフルエンザからの回復に時間がかかっています。

一見、症状は良くなっても、体力が相当消耗しているようで、外に出て歩いてみると、すぐに息が上がります。

会社に行こうと、とりあえず朝起きたのですが、外に出てから、今日は無理しないことに決めました。

仕事は明日からにします。笑

 

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今回の結論‼️

四つ脚の動物の肉を食えば食うほど、大腸がんになるゾッ‼️

 

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③ 肉食を控える

 

肉、特に四つ足の動物の肉に関しては、調べれば調べるほど、いいことはなんにもないと確信が深まるばかりです。

 

下の図は、ウィキペディアの「大腸がん」からの引用です。

横軸は各国国民の1日の食肉量の平均値(g/日)を、縦軸は大腸がんになるリスク(確率、10万人中何人が大腸がんになるか)を表しています。

 

見事に、グラフの左下から右上までの対角線上にスポットが集まっています。

 

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上の図では、日本人の1日の肉食量は約30g程(厚労省の調べでは、日本人の肉食量は約80gとなっています)ですが、アメリカ人はなんと280gほど。

実際、あの人たちは、1食で1キロのステーキをペロリと食べてしまいますからねぇ。

で、大腸がんのなりやすさはというと、日本人が10万人当たり6人程度。

一方、アメリカ人は日本人の5倍以上の33人程度です。

 

上のデータは、日本人の肉摂取量が厚労省のデータとかけ離れているなど、不正確だと思われる点もあります。

でも実は、同じようなデータは他にもいくつかあり、調査方法が違うためでしょうか、データ数値に差はありますが、いずれのデータでも共通して示されているのは、「肉を食べる量が多いほど、大腸がんになりやすい」ということです。

このことだけは、どのデータも変わりありません。

 

焼肉、ステーキ、牛丼、豚かつ、ハンバーガー、、、なんてのは、「時々楽しむ」程度が好ましいと思います。

 

焼肉、しゃぶしゃぶ、、、私も大好きです。

でも、焼肉は年に2回、少年野球チームの祝勝会だけにしています(笑)。

しゃぶしゃぶは、もう何年も食べてませんねぇ~(涙)。

 

控えようと思ったら、自分でルールを作って守ることが有効です。

 

私の場合、家内に協力してもらって、家では肉料理を少なめにしてもらい、魚を増やしてもらっています。納豆も、以前よりよく食べます。

やはり、外食すると、肉を食べる機会も多いですから、せめて家では少なめにを心がけています。

 

次回は、2015年のネイチャー・コミュニケーションズの論文を引用しながら、肉を中心にした欧米の食事(特にアメリカン・ジャンク・フード)が、いかに体に悪いのかについてお話します。

また同時にこの論文は、「今からでも食事内容を改善すれば、決して遅すぎるということはない」ことも伝えてくれます。

 

今回も最後までお読みくださり、ありがとう御座います。

 

追伸:

是非、皆様のご感想、ご批判をコメントでお寄せ下さい。

大いに励みになります。

よろしくお願い致します。

 

 

003【健康に過ごすための”正しい食事7ヶ条”その1 】

① 健康に過ごすための”正しい食事7ヶ条”

 

前回、2つの研究機関による、アカゲザルでの20余年にわたる実験結果から、病気にならずに長く生きる、すなわち”健康寿命”を延ばすには、食事の「質と量」が重要であることが明らかになったことをお伝えしました。

 

で、一般的には、健康に生きる食事方法として、「30種類の食材をまんべんなく食べましょう」とか、「3食きちんと規則正しく食べましょう」とか、聞きますよね?

でも、30種類の食材なんて食べられます? いや、普通の人にそんなに食材買えますか? 食べ切れますか? 無理でしょ! 非現実的でしょ!!

 

また、厚生労働省も「3食きちんと食べましょう」と言っていますが、では、なぜ3食なのか? 誰もその根拠を明確に教えてくれた人はいません。

「規則正しく」というのには同意しますが、「3食食べないといけない」というのは、ずっと疑問に思っていました。

 

「1日3食食べることで食べ過ぎにつながるなら、2食でいい」というのが私の考えです。

 

これまで、様々な情報を検証してきて、私が「健康に過ごすための正しい食事」としてまとめたのが以下の7ヶ条です。

 

「Dr.やまけんの健康に過ごすための”正しい食事7ヶ条”」

  1. 過食は厳禁
  2. 炭水化物を控える
  3. 肉食を控える
  4. 良質の油を摂る
  5. 食品添加物を避ける
  6. ビタミン、ミネラルをバランスよく摂る
  7. 食物繊維を多く摂る

プラス、「サプリメントの活用」です。

 

別に何も特別な事じゃぁないでしょう。

でも、この7項目の一つひとつがどうして大事なのか、根拠に基づいた理由を理解してこそ、この7ヶ条が実践できます。

なぜなら、理由を理解してこそ、継続させるモチベーションが保てるからです。

 

 

② 「過食は厳禁」の理由~特に糖質と脂質~

 

過食が寿命を縮めることは、昔からマウスなどの小動物の実験結果によって、よく知られていました。

過食が病気のリスクを高めるというアカゲザルの実験結果については、前回お話しした通りです。

 

過食においてしばしば問題にされるのは、特に炭水化物(糖質)と脂質です。

炭水化物の摂り過ぎは、血中中性脂肪の上昇につながります。

中性脂肪の高い状態が長く続くと、脂肪細胞が中性脂肪をたくさん取り込み、やがて脂肪細胞は肥大化します。

 

「脂肪細胞」と聞いて、皆さんはどんなイメージを持ちますか?

「脂肪」ていうくらいだから、肥満に関係した「悪い細胞」、みたいな感じですか?

確かに、肥満にも関係はあります。

でも、脂肪細胞も本来は、体の機能を維持するのに「良い」働きをしている、「なくてはならない」細胞なのです。

 

正常な状態では、脂肪細胞は、アディポネクチンとレプチンというタンパク質を出しています。

アディポネクチンは、体に非常にいい様々な働きをしており、血糖値や血圧を正常に保つ働きがあります。

レプチンは、満腹中枢に働いて、満腹感を覚えさせる働きがあり、そのため、ほどほどに食べたら満足し、食べ過ぎないで済みます。

 

ところが、過食で脂肪細胞が肥大化すると、アディポネクチンとレプチンが出にくくなります。

アディポネクチンの低下により、インスリンが効きにくくなるインスリン感受性の低下(インスリン抵抗性とも言い、インスリンが効きにくくなるので、血糖値が下がりにくくなり、やがて2型糖尿病の発症につながる危険性があります)、レプチンの低下により、満腹を感じにくくなり、さらに過食に拍車がかかるという悪循環に。。。

 

さらに、肥大化した脂肪細胞は、TNF-αやFFA(遊離脂肪酸)、アンジオテンシノーゲン、PAI-1という悪い物質を出すようになります。

TNF-αとFFAはインスリン抵抗性を引き起こし、アンジオテンシノーゲンは血圧を上昇させ、PAI-1は血栓を造りやすく(血を固まりやすく)します(下図)。

 

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ポッコリお腹には、この肥大化脂肪細胞がたくさん詰まっています。

そして、これだけの悪玉物質がそろい踏みなのですから、あなたの体は生活習慣病へまっしぐらです。

ポッコリお腹の人、血糖値が高めの人は、明らかに食べ過ぎか、運動不足か、あるいはその両方です。

 

糖尿病は非常に怖い病気です。

私は、がんよりも悲惨な病気だと思っています。

なぜなら、糖尿病は楽には死なせてくれないからです。

 

だんだん歩けなくなり、車いす生活に。

網膜症で失明。神経障害で脚の壊疽(えそ)から切断。

糖尿病性の腎症で人工透析となると、腎臓が回復する望みはなく、死ぬまで透析に通います。

1回4時間、週3回の透析に通うのもかなり負担です。周囲の家族の負担も半端ではありません。

そして、体が目に見えて弱っていき、そのうちに透析に通うのもままならなくなります。

 

すでに糖尿病の疑いのある方は、是非、医療機関にご相談ください(私は医師ではありませんので)。

医療機関で食事療法と運動療法の指導もしてくれます。

 

現在の健康を維持したい方や、将来のためを思う方は、この”7ヶ条”を参考にしていただければ幸いです。

 

今回は1「過食は厳禁」と2「炭水化物を控える」についてお話ししました。

次回は3の「肉食を控える」から続けます。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとう御座います。

 

 

皆様にお願い:

是非、お読みになった感想をコメントでお寄せ下さい。

特に、ご批判を歓迎いたします。

学説には異なる意見もあるものです。

また、私の不勉強のために、不適切な書き込みがあるかもしれません。

ご批判から勉強させていただき、是非とも今後の活動の参考にさせていただきたいと思います。

よろしくお願い致します。

 

 

002【食べ過ぎは寿命を縮めるのか?(アカゲザルでの長期観察)】

インフルエンザ感染のおかげで、家でゆっくりWBC感染(違うって「WBC観戦」!)しました。

印象に残ったこと? 千賀、圧巻の4者連続三振と、始球式での野茂さんの見る影もない投球(笑)

 

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① 20年にわたるサルでの壮大な実験

 

2009年、あの世界的に権威のある学術誌「サイエンス」から1本の論文が発表され、物議をかもしました。

米国の名門、ウィスコンシン大学(UW)が、1989年から20年の長期にわたり、ヒトに近い霊長類であるアカゲザルを用いて、カロリー制限による寿命への影響を観察した結果です。

 

用いられたのは8歳から14歳までの成獣70匹以上。

アカゲザルの平均寿命は27歳であり、8歳では十分生殖能力もあり、大人と言えます。

この70余匹を2郡に分け、1群には好きなだけ食べさせ、もう1群にはカロリー換算で30%制限して餌を与えるのです。

つまり、大人になってから30%OFFのカロリー制限を始めた場合の効果の検証です。

また、70匹以上という検体の数の多さは、統計学的に十分意味のある解析ができると考えられ、20年に渡る長期観察と検体数の多さの点で非常に注目されました。

 

結果は下の写真の通りです。どっちがこっちか、一目瞭然ですか?

 

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左:27歳オス、30%カロリー制限

右:29歳オス、自由摂取

 

左は目力もあり、毛並みも良く、凛としています。

一方、右は、顔の表情こそ柔和に見えますが、覇気がなく、目立ったしわがあり、毛並みは悪く、胸から腹にかけて脱毛し、皮膚は垂れています。

ちなみに、アカゲザルの寿命が約27歳であることから、この2匹とも、十分に老人であるわけです。

それでもって、この見かけの差です。

 

この論文の結論を述べます。

「食べ過ぎは寿命を縮めるのか?」というと、答えはなんと、、、掟破りの「No」です。

20年もかけた実験の結果、節制しても寿命が延びなかったなんて、この実験に20年もかけてきた人たちの立場はどうなるのでしょう?

 

あっ、ちょっと待ってくださいよ。よく見ると、論文には続きがありました。

 

20年の間に、好きなだけ食べた群とカロリー制限群とも、様々な原因でサルが死んでいきましたが、死因に関係なく、すべてのサルの平均寿命を両群で比較すると、自由摂取群とカロリー制限群との間で有意な差はなかったということでした。

 

しかしながら、全体の平均寿命には明確な差はないものの、好きなだけ食べていると、様々な病気に罹るリスクが明らかに高まるということが分かりました。

 

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上のグラフは、自由摂取群とカロリー制限群それぞれの、病気になっていないサルの割合を示したものです。

自由摂取群では、実験開始直後からグラフが右肩下がりなのが分かるでしょう。

つまり、自由摂取群では、実験を始めた直後から(まだ若いうちからということです)病気の発生が多く起こり、歳を重ねるごとにカロリー制限群との差は広がっていったのでした。

 

ですから、「病気になることなく、健康寿命を全うしたいなら、大人になってからでもカロリー制限した方がいいですよ」というのが、この論文の言わんとするところですね。

この結論に達したところで、20年にわたる壮大な実験結果のオチが付きました。

めでたし、めでたし(ふぅ)。

 

② UW実験の結果を否定する新たな論文

 

ところが3年後の2012年。

この目出たい雰囲気にケチをつけるかのように、「サイエンス」と並び称される、かの「ネイチャー」から、米国の国立老化研究所(NIA)が、同じアカゲザルを用いた20年以上に渡る観察結果を報告しました。

しかも、「カロリー制限は寿命にも病気の発症リスクにも影響しない(こなクソッ!)」との、UWの報告を完全否定するかのような、ケンカを売るかのような論文であり、多くの研究者やマスコミまでも巻き込んで、大きな論争になりました。

 

最初は、お互いに「お前んとこの実験はズサンだ。俺っちの方が正しい」のような非難の応酬をしていましたが、そこは真理を追求する学術の徒同志。お互いのデータと実験内容を突き合わせ、実験条件の違いなどによる影響を詳しく検証していったのです。

 

③ 両研究機関が協力してデータを再検討 最終結論へ

 

その結果、両者で実験のデザインに様々な違いがあったことが明らかになりました。

その中でも大きいのは、餌の質と内容です。

 

UWの餌は、かなり栄養価的にもバランス的にも良くないものでした。

一方、NIAの餌は、栄養成分も自然材料由来の豊富なもので、バランスも良いものでした。

 

また、両者の餌で最も大きく違ったのが、糖質の含有量です。

UWの餌には29%もの糖質が含まれていたのに対して、NIAのそれは、たったの4%です。

 

つまり、UWの実験では、通常では考えられないような過剰量の糖質を与えておいた上で、一方の群に制限を加えたので、その差が結果に反映されやすかったと言えます。

 

まるで、「栄養学的に劣悪なアメリカン・ジャンク・フード(アメリカン・ジャンクがお好きな方には、何卒ご容赦を)を長年食べ続けたら、あなたはこうなりますよ」をサルで再現実験したようなものでしょうか?

 

そして、「アメリカン・ジャンク・フードでも、量を節制して食べれば、病気のリスクは(少しは)減りますよ」とのメッセージを、この実験結果は発信してくれているのです。

 

一方、NIAの餌は、もとよりバランスがよく、糖質も少ない良質の餌なので、たとえ好きなだけ食べさせたとしても、決して過食状態ではなかったようです。

 

元からいい食事なんですから、NIAの実験では、制限による差が出なかったのですね。

 

ともあれその後、両研究機関で、様々な実験条件の差異が検証され、両者のデータを付き合わせて解析をやり直し、ついに昨年、4年もの紆余曲折を経て、この問題に決着がつきました。

 

④ 最終結論は?

 

結論は、「食事制限の効果あり」です。(「カロリー制限」ではないことにご注意)

つまり、カロリーの制限だけで効果を論じられるものではなく、食事の制限を始めた年齢や、各栄養素の種類やバランスなど食事の「質」と、カロリーなどの「量」の両方が重要ということです。

 

怪我の功名かもしれませんが、結果的には、UWとNIAが質的にかなり異なる餌で実験を行ったことが、より多くの知見を私たちに与えてくれることに寄与したのだと思います。

 

とにかく、紆余曲折ありましたが、悪い食事の食べ過ぎが病気のリスクを高めたり、結果的に寿命を縮めるということは分かりました。

 

また、過去にマウスなどの小動物の実験で示されていたように、大人になってからでも節制する方がいいということが、霊長類のアカゲザルでも裏付けが取れました。

 

⑤ では、私たち人間の食事は具体的にどうすればいいの?

 

私たち人間が老後も健康に生きるためには、食事の質、つまり栄養素の内容やバランスはどうあるべきなのでしょうか?

 

アメリカン・ジャンク・フード(まだ言ってやがる)がよくないことをヒトでの実験で示した結果など、数々のユニークな論文の紹介を交えて、次回以降、お話を続けてまいります。

 

次回のお題は、「健康に生きるための正しい食事7ヶ条(その1)」です。

 

今回も最後までお読み頂き、ありがとう御座います。

 

 

号外「人生初のインフルエンザ」

不覚にも、生まれて初めてインフルエンザウイルス感染と診断されました(A型です)。

日曜日の午後に発熱しましたが、思い返せば、前日の土曜日に体を冷やしたことが思い当たります。

 

免疫力を高く保つには、体を冷やしてはいけません。

体温が1度下がると、免疫力は数分の一に下がると言われています。

 

多くのウイルスは高温に弱いので、感染を察知すると、体の生体防御機構(つまり免疫系ですね)が急性炎症を引き起こし、そのために熱が出ます。

高熱でウイルスの勢いを削いでおき、さらに高まった免疫力でケリをつけるわけです。

ですから、発熱したからと言って、むやみに解熱剤を飲むのは(楽にはなるけど)得策とは言えません。

お医者さんから頓服薬として出された解熱剤には、「熱が○○度以上のとき服用」などと指示があるはずですので、その通りに服用しましょう。

 

さて、私のインフルの話に戻ります。

横になって安静にしていても、熱は全然下がりません。

熱が高いと辛くて夜も眠れないので、やせ我慢せずに市販の風邪薬(「効いたよね、早めのパ○ロ○」笑)を飲んでみましたら、いやぁ、「早め」でなくても効きますね~、これ!

飲んだらすぐに楽になっていって、熱も1度も下がりました。

さっきまでヘロヘロだったのが、すごく元気になったので、このまま治るんじゃないか?と思ったくらいです。

でも、キッカリ8時間後に元に戻ります。

試しにもう一度飲んでみましたが、やっぱり同じです。

8時間したら、また熱が上がってきて、また辛い思いをしなければなりません。

 

頭では分かっていたことですが、病気の原因にフォーカスしていないこの手の薬は、「病気の辛い症状は改善するが、病気の治療にはなっていない」ということを、身をもって体感できました。

インフルにかかったことでの、今回の数少ない収穫です(笑)。

 

さて、体温と免疫力の話に戻ると、末期のがんの方が、しばしば温泉を利用した温熱療法でよい効果を見せます。

がん細胞は36度以下の体温で増殖が盛んですが、39度以上になると勢いが衰えます。

さらに、温浴で体を温めることで免疫力も高まり、高い抗がん作用を示すことができるようになります。

 

ですから、免疫力を高く保つためには、日ごろから体温を下げないことが肝要です。

入浴はシャワーだけで済まさず、特に冬季はしっかり湯船につかりましょう。

湯温は熱すぎず、ぬるすぎず(40~41度くらい)、時間はのぼせない程度にリラックスしてゆっくりと(5分程度かな?)、体の芯を温めるようにするのがいいでしょう。

子どものころ、おじいちゃんとやった「熱いお湯につかって、十数えて出る」というのはオススメではありません(天国のおじいちゃん、ごめんなさい)。

 

また、入浴後は、せっかく温まった体が冷える前に就寝することで、免疫力を高めるだけでなく、睡眠の質もよくなります。

 

体重計に載って体重を気にしている方もいらっしゃると思いますが、これからは体温計を携帯して、ご自分の体温を気にしてみてはいかがでしょうか?(笑)

 

今回、私のインフルエンザ初体験にかけたお話を「号外」でお届けしましたので、前回の続きの「食べ過ぎが寿命を縮めるのか?」のサルでの実験の結果につきましては、近日中にお届けします。

 

今後も、イレギュラーな話題は「号外」としてお届けする予定です。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとう御座います。

 

 

001【食べすぎは早死にする?】

「腹八分目に病なし」と昔の人も言いましたが、これって本当なんでしょうか?

昔の人も、めいっぱい食べてる人と、そうでない人の健康状態の違いを観察したりしたのでしょうか?

 

この疑問に答えるべく、1988年にこんなデータが発表されています。

 

マウスで、

①食事制限なし、つまり好きなだけ食べさせる、

②生まれてから死ぬまで一生食事制限、

③最初の1年間自由摂取、その後食事制限、

④最初の1年食事制限、その後自由摂取、

で、寿命がどう変わるのかをみた実験です。

 

結果は下図の通り。

 

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マウスの寿命はおよそ2年(24ヶ月)です。

①自由に食べさせると長生きして24ヶ月を超えるくらいです。

②一生食事制限すると少し寿命が延びました。

③若い時、つまり最初の1年間を自由に食べて、その後制限すると、さらに寿命が延びました。

④その逆、つまり、若い間に制限して、その後好きに食べると、さらに延び、35か月を超えるものもいました。

この順番は、ラットでもハムスターでも同じだったそうです。

 

どうやら食事制限と寿命には関係がありそうです。

好きなだけ食べていると早死にする。

かといって、一生節制してもそれほど大きな効果はない。

 

戦中・戦後の世代の方を除けば、私たち大人のほとんどが、若い時に不摂生し、おなかが出たり、血糖値や血圧が気になりだしてから、あわてて節制を始めるのではないでしょうか?

このマウスの結果からすると、若いころの不摂生を後悔している人も、今からでも初めて遅くはないようですね?

そこの貴方、あきらめずに頑張りましょう。

 

ところで、この実験結果からすると、子どものときに節制していれば、大人になってから無茶しても、一番長生きできることになります。

それって、良くないですか!?

このデータを見て、「若い時、我慢しとくんだった、、、」と私も地団駄踏みました(笑)。

 

でも、この結果が人間にも当てはまるのかどうかは分かりません。

だって、こんな実験、人間では出来っこありませんから!

 

ところが2009年、人に近い霊長類であるアカゲザルで、20年もの長期にわたる実験の結果が、米国の名門大学・ウイスコンシン大から発表されました。

それも世界的に権威のある科学雑誌「サイエンス」にです。

 

果たしてこの論文は、人類の長年の疑問に明確な回答を与えたのでしょうか?

このサルでの実験の結果は次回お話しします。

 

最後までお読み下さり、ありがとう御座います。

 

 

はじめまして 【Dr.やまけんの「病気と健康」ブログ】です

50歳も過ぎると、色々とカラダに不調が出るものですね。

ずっとバイオの研究者でしたが、自分の健康維持について深く考えたことはありませんでした。

 

数年程前から、改めて最新の免疫学と今話題の腸内細菌について勉強しなおしたのですが、正直オドロキでした。

 

本当の病気の原因とは何か?

そして、本当の原因にフォーカスしていない薬が効かないのも当然なわけ。

効かない薬に高額の医療費。

 

いろんな矛盾が見えてきました。

でも、知らないと、この矛盾も見えません。

ですから勉強が必要です。

 

でも昨今、ネット上には情報があふれていて、どれが正しい情報なのか、どうやって見分ければいいのか、悩んでらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

 

ですから、このブログでは、出来るだけ多くの人に、健康維持に役立つ正しい情報をお届けしたいと思います。

 

「昔の常識、今非常識」だったり、「目からウロコ!ホンマかいな?」なんかがいっぱいで、最後には「へぇ、そうなんだ」と思って頂けるような情報を提供していきたいと思っています